勝間和代がtwitterでいきなり
「デフレを止めよう」
署名活動を始めた時には、全くもって文脈が見えずに、ひたすらびっくりした。
#このあたり、事前に何かやっていたのだろうか。知ってる人は教えてくださいな
切り込み隊長が素晴らしいエントリーを書いているのでこちら参照
細木数子化する勝間和代 ~勝間和代バブルの解題
また、池田信夫blogでもバッサリとやられている
複雑な問題に簡単な答はない
勝間の提案について個別に指摘すると
1.インフレターゲティング論
「インフレ目標を設定すること」
については賛同できるけれど、デフレ状況でこのインフレ目標に到達するための即効性のある手段は、池田信夫blogにある通り、無いと思われる。
2.日銀国債引き受け
今までも実際にマネーサプライを増やしても状況が変わっていないし、これからも変わらないので却下。問題はMSではない。
3.1ドル=120円の固定相場
Wikipedia 国際金融のトリレンマ
参照。一定期間とはいえ独自の金融政策を放棄するつもり?ドル基軸通貨制からゆるやかな多極化へという趨勢に全く反しているし、ドル暴落の可能性とか考えないんだろうか???
で、代案。竹中平蔵が大臣だった時にとり続けた
「エクスペクテーション(=人々の予期、予想)の改善」
手法が、迂遠かもしれないが、これしかないと思う。
「竹中氏は日本経済の恩人である」(竹森俊平との対談 日経ビジネスオンライン:登録会員のみ閲覧可能)
日本で起きているデフレは「キャッシュがない」ことではなく(マネーサプライは増え続けている)
企業:がんばって投資しても回収できないかもしれない(=日本の将来性に不安)
家計:今お金を使うと失業や賃下げになったら困るので使わない(=自分の将来に不安)
という負のエクスペクテーションの蔓延が原因。これにより企業も家計もリスクテイクできなくなっている。
ルールを設定して透明性を高めて業種ごとの参入障壁、既得権を撤廃し、企業であれば経営努力、個人であれば資格取得や転職・起業によって報われる可能性を少しでも上げていく(もちろん絶対に成功すると保証することは不可能)、そして合わせて個人についてはセーフティーネットを用意して失敗の時の痛手が極力少なくなるようにすること。
こうすることにより、
「努力すれば報われる(可能性が高い)」
「リスクを取って失敗しても再チャレンジできる」
というエクスペクテーションが合意されれば、企業は投資をし、家計はお金を使うようになる。それにより、資金需要が旺盛になり、ゼロ金利解除、物価上昇を経由してデフレ脱却となる。
政治家の役割は「日本はまだ成長できる」と情報発信を続けつつ、成長のための基盤造り(「必要な」インフラ整備、明確なルール策定、セーフティネット整備)に徹し、人々の創発的アイデアを待つ、というスタイル。
即効性が無いので、人気は出ないかもしれない。しかし、エクスペクテーションの改善無しには日本経済の再テイクオフは難しいのでは、と思う。
#それでも人口減少という事実を考えれば、年率1-2%成長が限界だろうけど。
ちなみに、しおぴーとしては
「成長が絶対の善」
であるとも考えていない。日本ではこの150年近く、資本主義というドライブで成長を続けてきたけれど、そろそろ「停滞」する時期があってもいいのではないかとも思っている。
ところで、勝間和代がどういう意図で「デフレを止めよう」運動を始めたのかについては、ちょっと興味ある。こちらも情報求む~
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