先行予約を取った9月から楽しみにしていた、鴻上尚史の新作、「リンダリンダ」、残念ながら満足のいくできではなかった。
冒頭、山本耕史の暗い独白で始まったところから、いきなり不安感におそわれる。
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「ミュージカルなんだから、軽くて楽しい話にするんじゃないの?」と思い込んでいた。
ところが、進むにつれてどうやら鴻上さんは「いつもと同じ芝居+ブルハの曲」でやるつもりということがわかり、ボーゼン。
いや、芝居部分に手を抜きたくないのはわかるけど、そんな暗いネタ、ミュージカルには合わないって。現に序盤にあの名曲"TRAIN TRAIN"がかかっている最中にも、誰も手拍子を取らないし、曲が終わっても誰も拍手をしない。
シーン
TRAIN TRAINがかかったら、カラオケでも拍手は絶対するって。こんな間の悪いミュージカルは初めてかも。
観客のノリが悪いと責任転嫁することもできるけど、見るのは日本人なんだから、舞台で手拍子の音頭を取るくらいのことはやらないとダメじゃないかなあ。
観客席が全くノッてこないので、それを感じた役者のテンションが落ち、セリフをトチる。自分のセリフ全部忘れたり、間合いを完全に間違えたりと、5日目とは思えないほど出来が悪かった。完全に悪循環。
結果、役者・脚本のポテンシャルのうち半分も出せなかったんじゃないかなあ。あまりにくやしいので再度見に行くかどうか考え中。明日が休演なので、多分徹底的に直しを入れて、少なくとも手拍子と拍手くらいは自然に出るようにはするはず。ただ、もちろん大筋は変更きかないので、どんなにがんばっても結局中途半端に終わるかも。
85年7月、あの伝説の「朝日のような夕日をつれて'85」を見た時から毎回欠かさず書いているアンケートで、初めて「直さないとまずい」と書いた。残念。本当に残念。
ちなみにアンコールだけは何度も何度もあって、多分観客も「ノレなかったこと」に対してフラストレーションがたまっていたのでは。ミュージカル初心者の観客を、ぜひうまく誘導してあげてくださいまし。
おまけ。なんと、「リンダリンダ」は歌いません。がびーん。
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